10/4バングラデシュ風 鯛のお頭ムング豆カレー
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3-2. バングラデシュ風 鯛のお頭ムング豆カレー
バングラデシュは、ガンジス川流域の豊かな水系を背景に、魚と米を中心とした食文化が発展してきました。特に魚の頭を使った料理は「旨味を余すことなく生かす知恵」として受け継がれ、その代表的な一皿が「魚頭入りレンズ豆カレー(Macher Muro Diye Dal)」です。
インドのフィッシュヘッドカレーと比較すると、その違いが際立ちます。インドは地域ごとに多様で、南インドではココナッツミルクとカレーリーフを用いたマイルドな仕立て、東インドのベンガル地方ではトマトやスパイスを効かせた辛味のある仕立てが一般的です。一方でバングラデシュは、ベンガル文化圏の中でも特に マスタードオイルの香りとレンズ豆のまろやかさ を強く押し出すのが特徴です。魚頭は一度油で揚げて香ばしさを出し、その後ムング豆のカレーに加えられるため、香ばしさとコク、そして豆の優しい甘味が一体となります。
ムング豆(緑豆)はバングラデシュの家庭で日常的に食べられる豆で、消化がよく、滋養に富んでいることから、魚頭と組み合わせることで栄養価の高い食事となります。ココナッツをあまり使わない点も南インド風との大きな違いです。仕上げにマスタードオイルをひとたらしすると、独特の辛味と風味が立ち、バングラデシュの食卓の空気が一気に漂ってきます。
この料理はシンプルでありながら奥深く、日本の鯛のお頭を使えば、淡水魚の代わりに上品な甘みが加わり、異国の家庭料理を身近に楽しむことができます。
材料(2〜3人分)
鯛のお頭 … 1個分(約500g、半割)
ムング豆(緑豆) … 150g(洗って30分浸水)
玉ねぎ … 1個(みじん切り)
トマト … 1個(角切り)
にんにく … 2片(みじん切り)
生姜 … 1片(すりおろし)
青唐辛子 … 1本(小口切り)
ターメリック … 小さじ1
クミンパウダー … 小さじ1/2
コリアンダーパウダー … 小さじ1/2
塩 … 小さじ1
マスタードオイル(なければサラダ油+辛子少々で代用可) … 大さじ2
水 … 500ml
パクチー … 適量
手順(5ステップ)
鯛のお頭を湯通しして下処理し、軽く塩を振って水気を切る。
フライパンにマスタードオイルを熱し、鯛のお頭を両面軽く揚げ焼きにして取り出す。
同じ鍋に玉ねぎ・にんにく・生姜を炒め、トマト・青唐辛子・スパイスを加える。
水を加え、浸水したムング豆を入れて中火で20分煮る。
鯛のお頭を戻し、さらに10分煮込んで味を整え、仕上げにマスタードオイルをひと回しし、パクチーを散らして完成。
材料(2〜3人分)
鯛のお頭 … 1個分(約500g、半割) → 真あじ 1匹
ムング豆(緑豆) … 150g(洗って30分浸水) → 50g
玉ねぎ … 1個(みじん切り) → 半分
トマト … 1個(角切り) → 1個
にんにく … 2片(みじん切り) → すりおろしにんにく 大さじ1
生姜 … 1片(すりおろし) → すりおろし生姜 小さじ1
青唐辛子 … 1本(小口切り) → 半分 種を抜く
ターメリック … 小さじ1
クミンパウダー … 小さじ1/2
コリアンダーパウダー … 小さじ1/2
塩 … 小さじ1
マスタードオイル(なければサラダ油+辛子少々で代用可) … 大さじ2
水 … 500ml
パクチー … 適量

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