10/12セネガルの チェブジェン
鯛のお頭で世界一周>第1章アフリカ
10/12つくった
1-2. セネガル風 鯛のお頭チェブジェン
西アフリカのセネガルを代表する料理といえば「チェブジェン(Thieboudienne)」です。現地語で「チェブ」は魚、「ジェン」は米を意味し、その名の通り魚と米を組み合わせた豪快な炊き込み料理です。セネガルの首都ダカールを中心に、祝祭や日常の食卓で広く食べられており、国民食と呼ばれるほどの存在感を持っています。
チェブジェンの特徴は、魚を丸ごと、あるいは頭ごと煮込み、その旨味をトマトベースのソースに溶け込ませることにあります。そこにキャッサバやナス、ニンジン、キャベツなどの野菜を加え、さらに米を一緒に煮ることで、魚の風味が染み込んだボリュームたっぷりの一皿が完成します。特に魚の頭は出汁の源として重要で、骨や皮からにじみ出る旨味が全体の味を支えています。
今回はセネガルの伝統を尊重しつつ、日本の家庭でも作りやすいようにアレンジしました。キャッサバやアフリカの香辛料が手に入らない場合は、ジャガイモやサツマイモで代用できます。また、魚の臭みを抑えるために、最初に下処理として湯通しをするのもおすすめです。トマトとスパイスの力強い風味が鯛のお頭を引き立て、シンプルな米がその旨味を余すところなく吸い込む一品に仕上がります。
チェブジェンは大きな皿に盛りつけて家族や仲間とシェアするのが伝統的な食べ方です。魚のお頭を中央に置き、その周囲に野菜と米を彩りよく盛ると、まるでお祭りのごちそうのように華やかになります。日本の台所で作れば、普段の夕食がセネガルのダカールの海辺に連れて行ってくれるような体験になるでしょう。
材料(3〜4人分)
鯛のお頭 … 1個分(約500g、半割)
米 … 2合
トマト … 2個(角切り)
トマトペースト … 大さじ2
玉ねぎ … 1個(みじん切り)
にんにく … 2片(みじん切り)
ニンジン … 1本(乱切り)
キャベツ … 1/4玉(大きめに切る)
ナス … 1本(輪切り)
ジャガイモ … 1個(乱切り、キャッサバ代用)
サラダ油 … 大さじ3
唐辛子(生または粉末) … 適量
塩 … 小さじ1
黒こしょう … 少々
水 … 500ml
手順(5ステップ)
鯛のお頭を熱湯で下処理して臭みを取り、軽く塩をふる。
大きめの鍋に油を熱し、玉ねぎとにんにくを炒め、トマト・トマトペーストを加えてソースを作る。
鯛のお頭を鍋に入れ、唐辛子・塩・こしょう・水を加えて弱火で15分煮込む。
野菜(ニンジン、キャベツ、ナス、ジャガイモ)を加え、さらに20分煮る。
魚と野菜を取り出した後、残ったスープで米を炊き、仕上げに大皿に米・野菜・魚を盛り合わせる。




































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