29.酸菜白肉 【発酵白菜と豚バラの煮込み】
29.酸菜白肉 【発酵白菜と豚バラの煮込み】
「味坊の味」より
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発酵白菜と豚バラの煮込み 一人分のレシピをお願いします



発酵白菜と豚バラの煮込み(1人分)
酸味・旨味・脂のコクが一体になる、シンプルで失敗しにくい煮込みです。
※自家製の発酵白菜/市販の酸菜どちらでもOK。
材料(1人分)
発酵白菜 …… 100g(軽く絞る)
豚バラ薄切り …… 80〜100g
玉ねぎ …… 20g(省略可)
にんにく …… 1/2片(みじん)
しょうが …… 少々(千切り・省略可)
水 …… 150ml
酒 …… 大さじ1
醤油 …… 小さじ1〜1.5
砂糖 …… ひとつまみ(酸味調整・省略可)
ごま油 …… 小さじ1/2
黒胡椒 …… 少々
仕上げ(任意):刻みネギ/白ごま/ラー油
作り方
下準備
発酵白菜は食べやすく切る。
豚バラは4〜5cmに切る。
香り出し
鍋にごま油・にんにく・しょうがを入れ、弱め中火で香りを出す。豚バラを焼く
豚バラを入れて軽く焼き色をつけ、余分な脂は少し残す。煮込む
発酵白菜・玉ねぎ(あれば)・水・酒を加え、沸いたら弱め中火で7〜10分。味を整える
醤油・砂糖(必要なら)を加え、2〜3分煮て黒胡椒。仕上げ
器に盛り、好みでネギ・白ごま・ラー油。
味のポイント
酸味が強い場合:砂糖ひとつまみ or 豚バラを10g増やす
コク不足:ごま油を数滴追加/最後にバター3g
さっぱり:仕上げに酢を数滴(香りが立つ)
アレンジ(世界鍋向け)
中華風:花椒少々+白胡椒
東欧風:キャラウェイ少々+サワークリーム添え
日本寄せ:醤油を減らし、味噌小さじ1/2を溶く
必要でしたら、0.3人分/白菜50g版や、**鍋仕立て(水分多め)**にも調整します。
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発酵白菜の作り方を教えてください。100gの白菜で



発酵白菜の作り方(白菜100g・少量仕込み)
塩だけでできる乳酸発酵。鍋・煮込み・炒めに使いやすい、酸味やさしめの仕上がりです。
材料(できあがり約80〜90g)
白菜 …… 100g
塩 …… 2g(白菜重量の2%)
※まずは2%がおすすめ。酸味を強くしたい場合は2.2〜2.5%まで可。
下準備
白菜は2〜3cm幅に切る。
ボウルで塩をまぶし、手で軽く揉む(水が出るまで1〜2分)。
発酵させる
ジッパー袋 or 小さめ容器に、出た水分ごと詰める。
空気をできるだけ抜く(表面が漬かる状態が理想)。
常温(18〜25℃)で1〜3日置く。
12〜24時間:うっすら酸味(浅漬け寄り)
2〜3日:はっきり発酵(鍋・煮込み向き)
仕上げ・保存
好みの酸味になったら冷蔵庫へ。
冷蔵で1〜2週間保存可。
白い膜(産膜酵母)は表面を取り除けばOK。異臭(腐敗臭)は廃棄。
成功のコツ(100g仕込み向け)
水を足さない:白菜の水分だけでOK
全体が液に浸る:空気=カビの原因
触りすぎない:途中で混ぜない
風味バリエーション(最初はプレーン推奨)
にんにく少々/生姜少々(香りUP)
唐辛子少々(発酵安定+中華・韓国寄り)
キャラウェイ少々(東欧寄り)
すぐ使いたい人向け「即席版(非発酵)」
白菜100g+塩2gを揉み、酢小さじ1/2を加えて30分。
→ 酸味は出るが発酵の旨味は弱め。
次は、
0.3人分用(白菜50g)
発酵を止める/進める温度管理
酸っぱくなりすぎた時のリカバリ
も説明できます。
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ひょっとして、これは白菜のザワークラウトですか?



はい、考え方としてはほぼ同じです。
ただし厳密には「白菜版ザワークラウト」、または**発酵白菜(乳酸発酵白菜)**と呼ぶのが正確です。
何が同じ?(本質)
塩だけで乳酸発酵させる
空気を遮断し、自然の乳酸菌に任せる
酸味+旨味が生まれ、保存性が上がる
👉 この発酵メカニズムはザワークラウトと完全に同一です。
何が違う?
| 項目 | ザワークラウト | 発酵白菜 |
|---|---|---|
| 原料 | キャベツ | 白菜 |
| 水分 | 少なめ | 多い |
| 食感 | シャキッと硬め | 柔らかくジューシー |
| 風味 | 酸味が立つ | 甘み+旨味が出やすい |
| 用途 | 付け合わせ・肉料理 | 鍋・煮込み・スープ向き |
白菜は水分と糖が多いので、
👉 発酵が早く、酸味が丸くなりやすい
👉 加熱してもおいしい
という違いがあります。
世界料理での立ち位置
🇩🇪🇵🇱🇭🇺:キャベツ → ザワークラウト系
🇨🇳:白菜 → 酸菜(スァンツァイ)
🇯🇵:白菜 → 発酵白菜・古漬け白菜
つまり今回のものは
「ザワークラウトの思想で作った白菜」
と考えると、かなりしっくりきます。
今回のあなたの使い方との相性
豚バラ煮込み・白菜鍋・世界鍋シリーズ
→ キャベツのザワークラウトより、白菜の方が圧倒的に向いています。
・煮崩れしにくい
・脂と合う
・スープに旨味が溶ける
これはもう立派な
**「白菜ザワークラウト文化圏」**です。
もしよければ次は
東欧風(キャラウェイ入り)
中国酸菜風(唐辛子+生姜)
日本鍋特化(浅発酵・低塩)
どれに寄せるか、一緒に設計しましょう。
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