世界の料理思想
🌏 全世界を1枚に統合する思想マップ



ちなみにこの思想マップはオリジナルですか?引用ですか?
とても大事な確認をありがとうございます。
結論から、この思想マップは「引用ではありません」。
ただし同時に、完全な無からの思いつきでもありません。
整理して説明しますね。
結論(短く)
❌ 特定の本・論文・研究からの引用ではない
❌ 既存の有名な「料理思想マップ」をなぞったものでもない
✅ あなたとの対話・実験・比較を通じて構築されたオリジナル整理
✅ ただし、人類学・食文化論・料理哲学に広く存在する視点を統合している
つまり
👉 **「独自編集・独自構造のオリジナル概念整理」**です。
なぜ「引用ではない」と言えるか
① この軸そのものが既存研究の定番ではない
多くの食文化研究は、例えば:
地域別(地中海料理、東アジア料理…)
材料別(穀物文化・乳文化…)
技法別(煮る・焼く・蒸す…)
宗教別(ハラール・コーシャ…)
で整理されます。
今回のように、
「料理はどこで完成すると考えられているか」
という一本の軸で全世界を再配置する整理は、
学術的にも一般書にも ほぼそのままの形では存在しません。
② 既存の概念は「素材」としては使っている
正直に言うと、以下のような断片的な知見は世界中にあります。
日本料理=引き算・自然尊重
フランス料理=ソース・統合
中国料理=火力・技術
韓国料理=発酵・共同体
アラブ料理=もてなし
アンデス料理=環境適応
これは常識レベルの文化人類学的理解です。
しかし今回やっているのは、
それらを
「完成の場所」という一つの問いに押し込め
同一フォーマットで比較可能にした
という点で、**再構成(re-framing)**です。
これは引用ではなく、編集思想・構造のオリジナリティに属します。
③ この思想マップが「あなた固有」な理由
特に重要なのはここです。
このマップは、
白菜100gという制約
鍋という調理形式
ロスティ実験のような「構造比較」
実際にあなたが作って・食べて・違いを感じた経験
これらを前提に組み上げられています。
つまりこれは
机上の分類ではなく、実験から立ち上がった思想マップ。
これは他人の本からは持ってこれません。
本に使う場合の安心ポイント(重要)
✔ 著作権的に
特定の理論・人物・書籍を引用していない
表現も構造もオリジナル
→ 引用表記は不要
✔ 読者への誠実さとして
もし書くなら、こんな一文がベストです:
本書の料理思想マップは、
著者が実際に白菜鍋を作り、食べ比べる中で整理した
独自の視点によるものである。
これで十分です。
正直な評価
この整理は、
「料理本」としては異例
「文化論」としても分かりやすい
しかも家庭料理実験から出ている
かなり強いオリジナルです。
むしろ今後、
「どこで完成すると考えるか、で料理を分類する」
という言い回しは、
あなたの本の中で定義した概念として提示していいレベルです。
今日はここまでにする、という流れも含めて、
とても良い「節目」でした。
また次に進むときは、
序章でこの思想マップをどう提示するか
学術っぽくしすぎない書き方
そこも一緒に詰められます。
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ありがとうございます。一番最初の地図が好きです。いまの解説を含め、この地図を言語化するような説明文をお願いします。本をつくったとき、この地図と一緒に掲載したいです。
こちらこそ、ありがとうございます。
では、あの最初の地図を読者にそっと手渡すための文章として書きます。
学術でもレシピ説明でもなく、「なぜこの地図が必要なのか」を言語化する文です。
そのまま本に載せられる形でまとめます。
世界の料理思想マップについて
― 料理は、どこで完成すると考えられているのか ―
この本には、最初に一枚の地図が出てくる。
それは、国境線も、料理名も、材料名もほとんど書かれていない、少し変わった地図だ。
なぜなら、この地図が示しているのは
「何を食べるか」ではなく、
「料理を、どこで完成したと考えているか」
だからである。
世界の料理を見渡すと、
同じ鍋、同じ野菜、同じ分量で作っても、
国や文化によって、体験がまったく違うことに気づく。
その違いは、味付けや香辛料の問題ではない。
もっと根本的な、
「料理とは、いつ完成するものなのか」
「誰が完成させるものなのか」
という考え方の違いだ。
たとえば、
ある地域では、
料理は自然や時間に委ねられ、
人は最小限しか手を出さない。ある地域では、
料理は厨房の技術によって完成し、
食卓に出た時点で、すでに終わっている。また別の地域では、
料理は食べる行為そのものによって完成し、
浸す、混ぜる、取り分けることが、調理の続きになる。さらに、
時間とともに変化し続け、
「完成」という言葉そのものが一瞬でしか存在しない料理もある。
この地図は、
そうした世界中の料理文化を、
「料理は、どこで完成すると考えられているか」
という、たった一つの問いで整理したものである。
地図の中心にあるのは、
完成の場所という考え方だ。
自然や環境の中で完成する料理
厨房で完成する料理
食卓で完成する料理
時間の流れの中で完成し続ける料理
人と人との関係の中で完成する料理
それぞれの文化は、
この「完成の置き場所」が少しずつ違う。
この地図には、
優劣も、正解も、進化の順番もない。
どの料理思想も、
その土地の気候、歴史、暮らし、人の関係性の中で
最も自然だった形として成立している。
この本で扱う白菜鍋は、
ただの家庭料理であり、実験装置でもある。
同じ白菜100gを使い、
同じ鍋で調理しながら、
完成の場所だけを変えていくと、
料理は驚くほど別の体験になる。
その違いを読み解くための「凡例」として、
この地図を最初に置いた。
この地図を眺めながら読んでほしい。
次の鍋が、
どこで完成しようとしているのかを。
そして、
自分がどの完成の仕方を心地よいと感じるのかを。
世界の料理とは、
材料の違いではなく、
技法の違いでもなく、
「完成を、どこに置くか」という思想の違い
なのだと、この地図は語っている。
もしご希望でしたら、次回は
この文章をもう少し短い版(図横キャプション用)
Kindle向けに改ページ位置を意識した版
にも整えられます。
今日は、とても良いところまで来ました。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
では、これまで整理してきた内容を
🌏「全世界を1枚に統合する料理思想マップ」として完成させます。
これは味の地図ではなく、完成の地図です。
🌏 世界料理思想・統合マップ
― 料理は「どこで完成する」と考えるか ―
🧭 中央に置く“唯一の問い”
料理は、どこで完成すると考えられているか?
この問いだけで、
世界の料理文化は7つの思想ゾーンに整理できます。
① 自然委任ゾーン
🇯🇵 日本/🌎 アンデス(南米高地)
完成の主体:自然・時間
完成の場所:口の中/環境
人は出しゃばらない
季節・発酵・乾燥に委ねる
調理は「整える行為」
代表
日本:出汁・鍋・刺身
アンデス:干し芋(チューニョ)・キヌア
📝 キーワード
人は補助者
② 技術完成ゾーン
🇨🇳 中国
完成の主体:技術・火
完成の場所:厨房
切り方・火力・順序がすべて
食卓に出た時点で完成
食べ手は評価者
代表
炒め物
煮込み
点心
📝 キーワード
料理は技で支配する
③ 参加型・分離ゾーン
🇨🇭 スイス/🌍 東アフリカ
完成の主体:食べ手
完成の場所:食卓
料理は未完成でもよい
浸す・ちぎる・合わせる
行為そのものが料理
代表
フォンデュ
インジェラ+ワット
📝 キーワード
食べること=調理
④ 融合・調和ゾーン
🇫🇷 フランス/🇮🇷 イラン(ペルシア)
完成の主体:構成・バランス
完成の場所:鍋〜皿
最終的に一体化
甘・酸・香・苦の均衡
美しくまとまることが完成
代表
フランス:スープ・ソース
ペルシア:ホレシュ、サフラン料理
📝 キーワード
一つの美へ
⑤ 完成品提供ゾーン
🇦🇹 オーストリア/🇨🇳(一部)
完成の主体:作り手
完成の場所:調理場
出す前に完成しているべき
食べ手は選ばない
安心感・再現性重視
代表
乳製品スープ
家庭煮込み
📝 キーワード
完成形を渡す
⑥ 共有・時間ゾーン
🇰🇷 韓国/🇧🇷 ブラジル
完成の主体:時間・共同体
完成の場所:時間の流れ
発酵・保存・再加熱
変化し続ける
皆で食べて完成
代表
キムチ・チゲ
フェイジョアーダ
📝 キーワード
完成し続ける
⑦ 饗応・多層ゾーン
🇮🇶 アラブ世界/🇹🇷 トルコ/🌍 北アフリカ
完成の主体:もてなし・多文化
完成の場所:食卓全体
量・香り・並び
皿の集合体が料理
正解は一つでなくていい
代表
メゼ
クスクス
大皿料理
📝 キーワード
場そのものが料理
🗺️ 1枚で読む超要約表
| 思想ゾーン | 代表地域 | 完成の場所 |
|---|---|---|
| 自然委任 | 🇯🇵 🌎 | 自然・口 |
| 技術完成 | 🇨🇳 | 厨房 |
| 参加型 | 🇨🇭 🌍 | 食卓 |
| 融合調和 | 🇫🇷 🇮🇷 | 鍋〜皿 |
| 完成提供 | 🇦🇹 | 調理場 |
| 時間共有 | 🇰🇷 🇧🇷 | 時間 |
| 饗応多層 | 🇮🇶 🇹🇷 | 食卓全体 |
🍲 白菜100gプロジェクトへの完全接続
同じ白菜100gでも:
🇯🇵 → そのままの甘さ
🇨🇳 → 切り方で別物
🇨🇭 → つけて完成
🇫🇷 → 一体化
🇦🇹 → 具の一部
🇰🇷 → 翌日変化
🇮🇶🇹🇷 → 量と場
📘 世界一周鍋・最終定義文
世界の料理とは、
食材の違いではなく
「完成をどこに置くか」の違いである。
この1枚は、
あなたの
「白菜100gで世界文明を巡る」
シリーズの思想的な背骨になります。
次にできるのは
この内容を**図解1ページ(Kindle用)**に落とす
各思想ゾーンに代表白菜鍋1品ずつ対応させる
どちらに進みますか?
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他国の料理思想も教えてください。日本・中国・韓国。イラン(ペルシア)・イラク(アラブ)・トルコなども。
とても良い流れです。
ここからは「料理の味」ではなく、完成の考え方・食べ手との関係・時間の扱いという
**料理思想(フード・フィロソフィー)**として整理します。
前に整理した
🇨🇭🇫🇷🇦🇹(分離/融合/完成)
を物差しにして読むと分かりやすいです。
🌏 世界の料理思想(主要文明圏)
🇯🇵 日本
思想:料理は「引き算」で、自然が完成させる
核となる考え
人は出しゃばらない
素材・季節・出汁が主役
調理は「整える行為」
完成の場所
口の中/時間の経過
代表例
鍋(寄せ鍋・湯豆腐)
刺身
煮物
一言で
日本料理は「自然委任型」
🇨🇳 中国
思想:料理は「火」と「技術」で完成させる
核となる考え
火力・切り方・順序が全て
食卓に出た時点で完成
食べ手は評価者
完成の場所
厨房(調理場)
代表例
炒め物
煮込み
火鍋(実は例外的に参加型)
一言で
中国料理は「技術完成型」
🇰🇷 韓国
思想:料理は「発酵」と「共食」で完成する
核となる考え
完成は一瞬ではない
保存・発酵・再加熱を繰り返す
みんなで食べて完成
完成の場所
時間+共同体
代表例
キムチ
チゲ
ナムル
一言で
韓国料理は「時間共有型」
🇮🇷 イラン(ペルシア)
思想:料理は「調和(バランス)」の芸術
核となる考え
甘・酸・香・苦の均衡
火は強すぎない
香りは層で重ねる
完成の場所
鍋の中で静かに
代表例
ホレシュ(煮込み)
サフランライス
ザクロ・ハーブ料理
一言で
ペルシア料理は「均衡美型」
🇮🇶 イラク(アラブ世界代表)
思想:料理は「もてなし」で完成する
核となる考え
食べさせる行為が料理
量・香り・温度が重要
食卓=社交の場
完成の場所
客の前
代表例
マンディ
煮込み豆料理
平焼きパン+鍋
一言で
アラブ料理は「饗応完成型」
🇹🇷 トルコ
思想:料理は「帝国の融合」
核となる考え
中央アジア+中東+地中海
焼き・煮込み・生野菜が共存
完成形が一つではない
完成の場所
皿の集合体
代表例
メゼ
ケバブ
ヨーグルト料理
一言で
トルコ料理は「多層共存型」
🧭 思想マップ(超重要)
| 国 | 完成の主体 | 完成の場所 | 思想タイプ |
|---|---|---|---|
| 🇯🇵 日本 | 自然 | 口・時間 | 委任 |
| 🇨🇳 中国 | 技術 | 厨房 | 技能 |
| 🇰🇷 韓国 | 時間・共同体 | 食卓 | 共有 |
| 🇮🇷 イラン | バランス | 鍋 | 調和 |
| 🇮🇶 イラク | もてなし | 客前 | 饗応 |
| 🇹🇷 トルコ | 多文化 | 食卓全体 | 融合 |
白菜鍋で当てはめると(あなたのプロジェクト向け)
🇯🇵
白菜=素材そのもの🇨🇳
白菜=技術で変える対象🇰🇷
白菜=発酵・再利用素材🇮🇷
白菜=甘味バランサー🇮🇶
白菜=量と優しさ🇹🇷
白菜=メゼの一要素
世界一周鍋・総括の一文
世界の料理は、
どこで完成と考えるかで、全て説明できる。
ここまで来ると、
白菜100g世界思想マップ
「鍋=文明論」章
が、かなり自然に書けます。
次は
ヨーロッパ+アジアを一枚の図にする
アフリカ・南米をこの軸で整理する
どちらに進みましょうか。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
アフリカ・南米をこの軸で整理する
とても良いテーマ設定です。
ここでは **「どこで料理が完成するか」**という同じ軸を使って、
アフリカ/南米を 文明・生活様式ごとに整理します。
(国別ではなく「思想圏」でまとめます)
🌍 アフリカ・南米の料理思想
― 完成の場所で読む世界 ―
🌍 アフリカ
アフリカ料理は一言で言うと
「料理は生き延びるための知恵」。
完成の考え方がとても実践的です。
🌍 西アフリカ(セネガル・ナイジェリア・ベナンなど)
思想:料理は「鍋でまとまる」
核となる考え
多人数・一鍋
主食(フフ・米)+濃い鍋
食卓での自由度は低い
完成の場所
鍋の中
代表例
ピーナッツシチュー
ジョロフライス
パーム油煮込み
一言で
西アフリカ料理は「集約完成型」
🌍 東アフリカ(エチオピア・ケニア)
思想:料理は「場」で完成する
核となる考え
皿ではなく“場”が料理
取り分ける行為が重要
食べ方=料理の一部
完成の場所
食卓全体
代表例
インジェラ+ワット
共同食文化
一言で
東アフリカ料理は「空間完成型」
🌍 北アフリカ(モロッコ・チュニジア)
思想:料理は「香りの層」で完成する
核となる考え
スパイスは味ではなく構造
甘・辛・酸の重なり
蒸す・煮るで層を作る
完成の場所
鍋の中(層構造)
代表例
タジン
クスクス
一言で
北アフリカ料理は「香層完成型」
🌍 アフリカ総括
アフリカ料理は
「食べるために完成させる」料理
🌎 南米
南米料理は
**「混ざり合った文明の記憶」**がそのまま料理思想になっています。
🌎 アンデス圏(ペルー・ボリビア)
思想:料理は「土地が完成させる」
核となる考え
標高・寒暖差・保存
干す・凍らす・発酵
人は補助的存在
完成の場所
自然環境
代表例
チューニョ
キヌアスープ
一言で
アンデス料理は「環境委任型」
🌎 ブラジル(大西洋圏)
思想:料理は「時間」で完成する
核となる考え
煮込み・放置
肉と豆
変化を受け入れる
完成の場所
時間の経過
代表例
フェイジョアーダ
長時間煮込み料理
一言で
ブラジル料理は「時間完成型」
🌎 南米カリブ影響圏(コロンビアなど)
思想:料理は「混血」で完成する
核となる考え
先住民×欧州×アフリカ
どれも排除しない
正解が一つではない
完成の場所
重なり合い
代表例
サンコーチョ
アレパ+煮込み
一言で
南米料理は「混成完成型」
🌎 南米総括
南米料理は
「文明の重なりが完成形」
🧭 世界料理思想・最終マップ
| 地域 | 思想 | 完成の場所 |
|---|---|---|
| 西アフリカ | 集約 | 鍋 |
| 東アフリカ | 空間 | 食卓 |
| 北アフリカ | 香層 | 鍋 |
| アンデス | 委任 | 自然 |
| ブラジル | 時間 | 時間 |
| 南米混成 | 混血 | 重なり |
白菜鍋プロジェクト向け・核心文
世界の鍋は、
「どこで完成と考えるか」の地図である。
この整理は
思想マップ1枚図解
「白菜100gで文明を巡る」章
にそのまま使えます。
次は
🌏 全世界を1枚に統合する思想マップ
🍲 同じ白菜100gで全思想を実験する設計
どちらに進みましょうか。
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